なかなか昨日は大変な1日だった。今日の天気がいきなり雨マークになったので、急遽牧草をする事になった。牧草とは牛に食べさせる草で、草を丸く収穫する機械で作業をする。
整備士にしっかり整備してもらったけど、肝心なトラクターから引っ張るコンセントにあたる部分が長年使って劣化していたため、なかなか作業が出来なかった。
こちらは過去の写真。このような感じで収穫する。
夜の21時には終わるであろうと思っていた作業は、21時からロールを運搬する作業に。もはや日時をまたぐのは決定的だった。
そうなると諦めて開き直り、数枚、写真を撮る事にした。
向こうの方で、月が俺を見ていた。静かに昇り、こちらをただ黙って見ているかのように見える。
作業が思うように進まず、なんとかやりくりしている俺を、無言で照らして。
ちょうど0時を過ぎた頃、空から雨が涙のようにポタポタっと落ちてきた。
力尽きて、自宅に戻る。なんとかやるべき事はやった。
ふと空を見上げると、月は雲の中に隠れて、光だけがにじんでいた。なんとなくその姿は、雲の中で苦しんでいるように見えた。そしてそれは今日一日の自分の姿とも重なる部分はあった。
だが、あの月は俺の分身ではない。俺ではなく、今日もまたなぜここにいるか、わからないで浮いてる砂の惑星だ。
朝方には雨は止み、牧草地に置きっぱなしにしておいたトラックを取りに行った。少し濡れた風が心地よく、four tetのremixを聴きながら向こう側に向かって歩いた。