子供が2人いる。男の子だ。
ある日、ロックバンドのtoolというバンドのpneumaという曲をかけていた。あまりうるさい音楽は家では聞かないようにしていたのだが、向こうの部屋に子供達がいたので、少しだけ大きな音でかけていた。
やがて子供達はドタドタと走って来て、遊んぼーと言いながら来たのだけど、pneumaを聞いた瞬間にパパ、この曲大好きと言って踊り出した。子供の前では務めてロックは聞かなかったのに、いつの間に知ったのだという驚きと、嬉しい気持ちが交錯して戸惑った。
一生懸命踊る2人の姿を見て、色々な事が教えられると実感した。
toolはフィボナッチ数で楽曲はできている。フィボナッチ数とは1,1,2,3,5,8,13,21,34,55....という数字だ。詳しい事は今度、書きたい。だが概要だけ説明しておくと、後ろの数字と答えを足した数がフィボナッチ数だ。
そして図を見てもらえばわかるのだけど、その数字を例えば縦横1センチの正方形を作る。次の数は2だから縦横2センチの正方形を作る。そして次は3だから3センチの正方形を作り、そして5センチの正方形を作り、、とやると何ができるか。
対角線上に赤いラインをひくと、螺旋が浮かび上がる。
なぜ1、1かというと最初の始まりがゼロだと何も生み出せない。最初に1があり、そこに数字としてのゼロというのはあるので最初に、1+0=1となる。
自然現象で言うなら秋に種を落とし、冬は冬眠して春にその種から芽を出すみたいな。いや、まー、こんど書きますw。しかし汚い字と雑な図だなw。
toolの楽曲は例えば歌詞は単語など数はフィボナッチ数だし、pneumaという曲は11分53秒だ。つまり1,1,5,3、それぞれフィボナッチ数だ。それだけではなく、リフの数やリズムパターンなどにも仕組みが組み込まれている。
子供達とこの曲やtoolの楽曲をを通して、自然の摂理と宇宙の事象を伝えたら素直に嬉しい。
生育環境が大きく左右するが、多くはフィボナッチ数で形成され、台風、植物の育ち方など時計回りの反対側、つまり右回りに螺旋を描きながら成長していく。自然の真ん中で住みながら、いくつの事を教える事ができるだろうか。
いや、教えなくとも、気づくだろう。
勿論、その螺旋の法則そのものが、答えではない。よくある占いや、自分磨きの本でこの法則を使って宇宙そのものを説いて歩むべき人生だのなんだの言ってる物もあるが、そんな簡単なものではない。
宇宙はもっと多様で複雑だ。螺旋の法則は確かに大きな部分ではあるが、ごく一部の側面に過ぎない。
むしろ螺旋の振り切ったところに本質はあるのかもしれない。
この子供達は俺なんかよりもはるかに多くの知識を得るはずだ。この次世代の子供達は、よりはるかな高みに人類を押し上げる事を願ってやまない。
植民地支配や世界大戦を越え、虐殺と強奪の時代から、新聞やテレビなどが戦争を縮小化させ、戦争孤児や環境問題は、どんどん減少傾向にある。荒んだニュースばかりが世を賑わすが、実は公害病も少なくなってどんどん変わって来ている。
勿論、コロナウイルスで二歩も三歩も後退したのは言うまでもないが。
スマホなどでSNSを通じて世界はより身近になり、問題も多々あるけど、世界の歴史そのものが国を越えて共有財産になりつつある。ようやく世界は同じスタートラインについたと言えばいいか。
この子供達はどんな時代を築き、バトンを渡すのだろうか。この世の、この空間の森羅万象を感じ、時間という螺旋軸の中で、人生を歩みながらどんな世界を創造するのか。そして空も海もこの世もその個人も、どういう解釈に到達するのか。勿論、極める事は難しいだろう。
しかし、さらに次世代の子供達にこの螺旋の中で、莫大なエネルギーに満ち溢れている事に時に感動しつつ、伝え繋がっていってくれる事ができれば。
大きな遺産の上に立ち、消えていく。
微生物にも満たない小さな存在から人間という姿になるまで、大いなる記憶とエネルギーを使いつつ。
原子レベルで言うならば、光の速度で吹っ飛んでいるというのに、反発する力でとどまりながら、産み落とされ繋がっていき、託して消えて往く。
この世界は、この宇宙とはなんなのか。
あまりに大きすぎるこの世界を一身に感じて感動しつつ、そして謳歌しながら生きていって欲しい。
子供達は、夢だ。そしてやがて子供達も夢を見る。
手を繋ぎ合わせる時に、無限は拡がる。
子供と手を繋ぐ時に、たまにその事を意識する。
夢は醒める事はない。