久しぶりに釣りに行ってきた。
ここのところ吹雪が酷かったので、おそらく海は濁っているだろうと思っていたが、写真も撮りたいし、来年の経営計画書も終わらせた事だし、息抜きに行ってきた。
やはり海の濁りは酷く、ちょっと釣りはできそうにない状態だった。それでも冷たい空気が美味しかった。ここから10分くらいかかるが、あそこならもしかしたら釣りができるかも、と思って写真を撮りながら移動した。
少し釣りをして手の平サイズのメバルが4匹釣れた。そしてイカはいないかなと思ってエギに変えて釣りをするが、アタリはなかった。
風はあったが、大物狙いで外防に出る。強めの風が全身にぶつかり、寒さが走った。生きてる実感がこみあげてきた。
古い小さな小さな灯台は、点滅することなく月の光を浴びていた。その横に立って釣りを再開する。
2回ほど大きなアタリがあったが、どちらとも食いついてはこなかった。
そして10分くらい経って、ゆっくりと柔らかいアタリがある。
イカだ。
ここにきてイカのアタリかよ、と笑った。
イカは群れで動くので、もうかれこれ30分やって一回しかアタリがない事を考えると群れが薄いかはぐれた1匹者だろうと判断する。エギではなく普通の針だったので、無理だろうがゆっくりリールを回してこちら側に寄せてくる。プシュープシューと海水を吐き出す音が聞こえる。間違いない。イカだ。
そして最後、引き上げようとした際に、イカは離れて海に戻っていった。
子熊岩。
海岸線を走りながら、写真を撮った。
海と月、その光に浮かぶ風景。人も車も走らない所にいる気分はとても良かった。
23時を過ぎた頃、帰路に着く。眠気に襲われないようにブランキージェットシティーの曲をかけた。
腹を空かした狼は、パイナップルサンドを聞きながら歌い、静かな夜の真ん中を走った。
標識を利用して月は向こうにありますよーっていう写真。
皆さんもぜひ同じ失敗の写真を撮ってみてほしいw。