写真、自然、音楽、科学、が趣味

生活の風景

音楽、写真、日常を切り取る感じで。

125.氷の世界 写真

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暖かくなってきて、雪が溶けて氷柱になる。まだ冬の途中だが、すこしずつ春の風が吹いてきた。届かぬ南の地方では桜も咲いたという。この北国との落差は大きいが、それでもすこし春を感じるようになってきた。

 

 

氷柱をスコップで事あるごとに崩しておいた方がいいのだけど、暖かさが続くと、氷柱自体も溶け始めるのでそのままにしておいた。こうやって写真も撮れるし、こういう景色は見た事がない人の方が多いと思う。

 

 

 

 

 

 

 


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朝の光に照らされて氷柱が眩しく、ちょっとした照明になり、外の景色が違った風景に見える。

この雪や氷は、春になれば全て水か雲や風になり、俺の前から消えていく。

 

雪という姿も、風や雲も、あるいは水も本当の姿であり、本当の姿ではない。

 

人間という存在はどうか。さまざまな臓器や肉、骨で作られた複合体だ。一つ一つ解きほぐすと、何も残らなくなる。どれも本当であり、どれも本当の姿ではない。

 

氷柱の隙間から差し込んでくる陽の光を見ながら、少し漂った。

 

 

 


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見事な逆氷柱を見つけた。水滴が一滴一滴、重なりそれぞれが自立していた。これから朝日を浴びる事になる。そうすると、積み重ねてきた事が、瞬く間に崩れていき消えてゆく。

 

 

その時に陽の光の強さを感じる。

 

一つ一つが、水滴のように身体の中に落ちてゆく。確かに積み重ねてきてるつもりなのだが、実感はない。

 

スマホが鳴り、人間社会に戻る。もう少し生きやすい筈なのだが、どうしたらいいのか、いまだにわからない。