今年の星空のお気に入りの一枚。三月に入って3日ほど星空が見えました。その写真は後ほどアップしていきたいと思います。
今年は星空の写真はそんなに撮れてません。というより3月に入ってようやく晴れの夜空が広がる様な感じで、去年と比べると三月の段階で100枚近くの差があります。
ま、例年通りで去年はあまりに雪が少なく、そして今までになく星空が見えた年でした。
だいたい星空が見れると10枚くらい撮って最後にスタートレイル、星空のグルグル写真を撮って終わるのだけど。
久しぶりに飯塚達央さんのブログを見ました。いいなー。とても余裕と隙間があって。俺は文章も写真も無駄にありすぎだという事がわかる笑。ぜひ見てください。とても素晴らしい写真の数々。
http://photoseason.blog25.fc2.com/
ここで珍事件を。おー久しぶりの星空の写真を撮れると、子供が寝たのを確認して外に出ました。そしてオリオン座とスバル、シリウスの写真を撮って音楽を聴きながらご機嫌でした。そして最後のスタートレイルのセットをして帰ろうとした時に、犬がいきなり吠えはじめたんです。
率直に幽霊や宇宙人の類いは信じてないし、別に真っ暗な闇でもない限りへっちゃらなのですが、さすがにクマがいたら別です。それだけは怖い。
犬が吠え始めた時は、クマがいるのかと身がすくむ思いがしたけど、2秒くらいで今の時期にそれはないと思い、なぜ犬は吠えているかと犬を見ると、俺の方向に向かって走ってきました。なんだ?と思ったら、何か真っ白な物が飛んできたのです。
それも俺に向かって。真っ暗とはいえ暗闇に目が慣れてるし、雪原だと多少明るく見えるのだけど、明らかに全長1メートル50センチくらいのものが俺に向かって飛んできたのです。
俺は慌ててふせて、というか倒れこみました。
そして怒り狂ったかの様に走っていく犬を見るとなんとその真っ白な物はカメラに激突してカメラをぶっ倒して、雪原に転がりました。
その時にハッと気づいて、犬の名前を怒鳴りながらやめろといって歯がいじめにしました。
真っ白な大きい物は、フクロウでした。
おそらくカメラの明かりがエサに見えたのでしょう。そしてカメラを狙って突っ込んできたのです。
幸い、冬の星空を撮る時は雪に三脚を刺して固定して写真を撮ります。だからカメラをつかんだとしても三脚を引っこ抜く事は出来なかったんですね。
もしこれが夏だったら、完全にカメラを持っていかれたでしょう。そしてフクロウにとっても予想外の展開で、まー食べ物ではないにせよ、楽なハンティングだったはずです笑。しかし雪に三脚を刺していてそれが本当に良かった。
唸り声をあげて吠える犬をとにかく離さない様にしているとフクロウは飛び立っていきました。良かったと安堵して犬を離して、さぁ、次はカメラの心配です。幸い大丈夫でしたが、三脚はやられました。なんとか使えるけど。
あまりにおかしくて雪原に倒れて大笑い。そのあとはこんな事あっていいわなーと思い、何事もなく再びカメラをセットして写真を撮りました。
ここが自然の中で暮らしてる人間のやる事。
ジャンパーをカメラにかけて、明かりをこぼれない様にして家に帰って風呂に入りました。
今日、仕事を終えて犬の散歩をしてると、フクロウの鳴き声を聞きました。
見えないどこかで声だけ聞こえる。これから先も見かける事はないと思う。
だが向こうは昔から俺の事を知っている。真夜中にエサにもならない物を持ち歩き、夜空を見上げて必要以上にありがたがって、わけのわからない光り輝く石ころを見ている。
月を見ながらフクロウの声を聞くのは、とても良い気分でした。