写真、自然、音楽、科学、が趣味

生活の風景

音楽、写真、日常を切り取る感じで。

173.夜明けを待つ

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10日くらい前の星空。カメラが帰ってきて富士フイルムのxf16mmf1.4をつけて撮影。来年の計画書を夜中までやって、一息つきながら外に出た。月は東の空に消えつつあり、月光によって消えていた星々が空に張り巡らされていた。カメラを取り出して30分ほどと思いながら撮影をした。

 

 

−2℃の寒空の下で、肌に突き刺すような寒さの中で、空気だけは青白く透き通っていて眠気は吹き飛んだ。

 


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スタートレイルのセッティングをしてそのまま自宅に戻った。ソファに寝転がり、やがて寝てしまい、温風を吐き出す電気ストーブの音だけがやる部屋中に冷たく響きわたっていた。

 

夜中の3時。

 

外に出てカメラを取りに行く。カメラには真っ白な霜が付着していて、触れた時に冷たさという痛さが走った。

 

オリオン座は9時前の時点で東の空に浮いていたのに、もう西の空の真ん中に走っていた。しばらく眺めてまた自宅に戻る。写真の出来栄えを見た。北極星を中心に星は規則正しく旋回をしている。

素直に美しく思う。

 

 

 

 

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データフォルダをさかのぼり、9月に撮影したコスモスの写真を見た。風でコスモスは揺られてなかなか上手く撮れなかった。

スタートレイルで見ると均衡が取れているように見える。だが空間は広がり続け、さらに加速する可能性がある。混沌は未だに続いているように見える。実際には混沌は続いているのだろう。

 

混沌はやがて均衡を生む。そして均衡はいずれ崩れ、混沌になる。揺らぎの中で均衡という意味のコスモスは揺れていた。

 

その時の事を少し思い出していた。撮った写真を見ながら、空で揺らいでいる天の川と、風で揺らいでいるコスモスを見て、少し途方に暮れたのを憶えている。

 

ソファにまた寝転がり、目を閉じる。身体を小さく丸めて眠りにつこうとした。まだ解明は始まったばかりだ。だがそれを知るのは少なくとも俺が生きている間では無理だろう。

 

電気ストーブの音が低く響く。

 

眠りについて、夜明けを待った。それだけで実のところ、満足している自分がいる。

 

 

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