美しい月だった。
失敗しまくりながら、なんとか撮れた。あまりに月の明かりが暗く、撮るのに苦労した。
最近は、ラナ・デル・レイの新作アルバムを聞いている。間違いなく今年の年間ベストレコードの一枚だ。
素晴らしいアルバムだ。彼女のソングライターとしての資質だけでなく、どうやって歌声が曲の中でのびやかに泳げるか、計算され尽くした上で作られている。
プロデューサーのジャックアントノフの仕事ぶりも素晴らしい。彼のおかげも多分にあるだろう。
chemtrails over the country clubというアルバムの表題曲を繰り返し聴いた。chemtrailsとは、飛行機雲と化学が合体した言葉だけど、どんな意味があるのだろうか。昔見ていた飛行機雲が懐かしいとの歌詞もあるが、何か暗い暗示である事は間違いないだろう。
https://open.spotify.com/track/7bPWdJgx8vek7S5i5yAtvG?si=ynIjBHNBR2m0Nc1c5byf9A
月が明けてきた。明けながら、歌っているように聞こえた。物悲しげで、孤立していて、途方に暮れていて。
だがそうしてるのは相変わらずのこの世界だ。
カントリークラブ/金持ちのクラブの上の飛行機雲。歌声は雲のように、儚く消えていく。
しばらく月を見つめていた。