寒く雪の降る日が続いている。一身の晴れ間を狙って写真を撮った。
風が冷たく、頭の奥で痛みが走る。雪に足をとられ、なかなかうまく歩く事ができなくて気づいたら、汗をかきながら息を切らしていた。
夜。除雪をしながら写真を撮った。足跡の行方がわからない。それがとても良くて写真を撮る。もう今日はこれで無理だと思った。
また雪が降り始めて星は見えないだろあと思った。しかし2時間後、10分くらいだったが晴れて空が見えた。
両方とも俺が知っている世界だ。だがやはり曇り空よりも晴れている方がいい。それは一瞬だった。数枚撮り終わる頃には、また雪が降り始めた。
それでも星の瞬きが見えるのと見えないとでは、やはり違う。
明日も雪なのだろう。曇り空にかき消されて行く星空を見届けて、明日の朝に向かって雪を踏みしめて、今日一日を終わりにする。