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生活の風景

音楽、写真、日常を切り取る感じで。

219.我が家の牛たち

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今日はこの時期にしては寒い日。18℃で牛にはとても過ごしやすい温度。なんとなく牛の事をブログで書いた事なかったなー、と思ってちょっと書いています。

牛にも色々性格があります。例えば上の二頭はいつも一緒にいて、おっとり系です。だいたい牛舎から200メートル離れた山に行って草を食べるのですが、この二頭は帰ってこない時があります。山に行くとめんどくさくなるのでしょう。ですからあの二頭がいないと、あーまたのんびりしてるんだなと呼びに行くか、あるいはそのままにしておく時もあります。

 


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こちらの牛は後ろ足をくじいたみたいで、少し心配。山から帰ってきた時にびっこをひいて帰ってきて獣医さんに診てもらいました。

一週間は安静です。

 

 

 


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ミルクを搾るのは1日2回で、朝と夕方になります。

 

牛を牧草地にはなすのを放牧と言いますが、現在は山と家の前の土地の2ヶ所に放牧しています。広大な牧草地なので牛を集めるだけでも大変です。だいたい順調だと10分ですが、散らばっていると30分以上かかるし、牛舎に入れてもあの牛とこの牛がいないと探し回る事も珍しくありません。

 

現在は家の前の放牧地に放牧しています。だいたい二週間くらいで変えてます。

 

 

冬の夜の景色がこちら。

 

 

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山に行く道はこちらです。

 

 

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急激な傾斜なのでやはり足を痛めてくる牛が年に数頭いてそれがやはり問題です。500キロの体重を4本の足で支えてバランス取ってますから、一本の足が痛くなるだけで、体重を支えられずに辛かなるんですね。

とまぁざっくりと我が家の放牧酪農の概要を紹介しました。また牛の紹介にうつります。

 


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この牛は人が来てもおかまいなしのマイペースな牛です。牛は基本的に群れで動きますが、リーダー格の牛。

他の牛が分娩しても残って一緒に面倒を見ていたり、責任感があります。以前、他の牛が産んでその子牛を抱いて牛舎に連れて行こうとしたら、子牛に何するんだとド突かれて転んだ事があります。

 

かと言って産んだ牛がいるとモーモー叫んで人間に早く来いとうながしたりして、まー勝手極まるリーダーといえば良いかなw。

 


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この牛ものんびりして群れとは関係なくいます。はぐれ者はどの世界にもいます。

まず牛を集める時にこの牛がどこにいるかを確認するかが一つの目安になります。

 


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この牛は名誉会長。もう12年生きています。もはやペットに近い。こうやって放牧地をしていると動物本来の飼い方で素晴らしいとか言われますが、正直、牛も放牧地に行きたくない時はあります。そういう時はアルプスの少女ハイジのペーターの如く牛を連れてくのですが、この牛は行こうが行くまいが放っておいてます。牛舎でミルクを搾って牛を外に出すと、たまにこの牛はアタイを外に出した、信じられない、何様のつもり?という顔してまた戻ってくる時があります。

 

その時は名誉会長なので牛舎の中に入れて草を与えて好きにしてくださいとなりますw。でも昼からやっぱり行くから出せ〜となったりして、その時は出したりする時もあります。名誉会長はわがままだけど、充分働いてくれてるので、好き勝手させてます。

 

 

 

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こちらはとてもミルクを出す牛。

 


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こちらはよくケンカをしてる牛。でも愛嬌があっているとそばに寄ってきてドカッとそばに寝たりします。

 


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こちらもよくミルクを出すのだけど、足を痛めてしばらく放牧をしてませんでした。ようやく復帰して元気になって一安心。

 


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今、最も問題児のこの二頭。歴代でもトップクラスの問題児。子牛を産んで他の牛と山に出してもつい二週間まで絶対に行こうとしませんでした。かと言って牛舎に入れるとますます放牧地に行かないので、外に出していたのですが、とにかく牛舎前でずっと叫んでました。山に連れて行ってもこちらが帰ってくると一緒に帰ってきて、山にいようとせずにいました。

さらに笹やぶに突っ込んで危うく谷に落ちそうなって死にそうになって1日救出劇をしたり本当に大変でした。

 

たいがい問題児でも三日あればお腹が空いてやがて群れの中に入るのですが、この二頭は二ヶ月間ずっと山に行こうとせずにいてようやく群れの中にとけこんで草を食べるようになりました。

 

と思ったら山にいるのが楽しくなって今度は帰ってこようとせずに、広大な放牧地をこちらがゼーゼー息を切らしながら探し回るという毎日を送っています。

 

本当に先が思いやられます。

 


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とまぁこんな感じで実は牛にもそれぞれ個性があったりして、なかなか苦労する事が多いのですが、こうやってそばで写真を撮ったりしてると、ここだけはゆったりとした時間が流れてるなと実感します。

 

牛にとって過ごしやすい日々が続けば良いなと思いながら今日を過ごしました。