フランクオーシャンをBGMに、外を散歩する。子供はケタケタ笑いながら走り回った。pink +whiteという曲がかかる。長男がパパはこの音楽好きだね、と言って走っていった。
ゆったりとしたメロディーが懐かしく、ゆっくりとその世界に引き込まれる。
フランクオーシャンは幼少期、ハリケーンカトリーナの災害にあっている。その時の事を思い出しながら、母親に対して感謝の気持ちを伝えている曲だ。
洪水が家の中に入り、フランクオーシャンは足がつかない状態でも牛乳のカラの入れ物を浮き輪がわりにして助かる。
母親は生き残った事に感謝して地面にキスをする。
どんな現実が待ち受けていても、目を開けて見なさい。そしてうなずいて前に進むの。
フランクオーシャンはその時の事を感謝して歌う。
あなたは愛を見せてくれた。まるで天から降る栄光のように。
愛を込めて親愛なる人。
glory from above.
この曲は誰の思い出にもつながるメロディーだ。バックコーラスで歌うビヨンセの歌声は、ピンクと白の色で染まる夕焼けに栄光を感じる。
子供達が走って突っ込んでくる。倒れて笑う。
いつか俺は死ぬ。どんな死に方かはわからないが、いつかは死ぬ。
正直、俺の事を思い出さなくてもかまわないと思っている。どんな顔をしてどんな笑い方をしてたとか、記憶の霧の中で思い出す事が出来なくてもかまわない。
だが俺が聞いていた曲は、少しでも憶えていて欲しい。俺の事を忘れても、俺の好きだった曲やアルバムは憶えていて欲しい。
その曲の中で俺は生きる。曲の中で俺の記憶は永遠に残る。
子供達はそこで俺の存在を見るだろう。俺がどんな人間だったか、それを感じるだろう。
子供の笑い声と共に、鳥達の綺麗な鳴き声が空に響いた。もう少しで日が暮れる。
ピンクと白い色が混じり、天から降る栄光がこの地を輝かせる。
this is life,life immortality..
https://open.spotify.com/track/3xKsf9qdS1CyvXSMEid6g8?si=-FrRNollSe6PvXhFSKX8Aw&dl_branch=1