写真、自然、音楽、科学、が趣味

生活の風景

音楽、写真、日常を切り取る感じで。

147.天の川

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牧草地においてあったトラクターを持ってこようとする。少し考えて盛大にライトをつけた。

自宅前の木の所に行くと、木の葉っぱは輝きを放っていた。何枚か写真を撮り、トラクターを倉庫にしまった。

 

 

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天の川が頭上を流れていた。とても美しかった。やがて月が出てきて天の川は光にかき消される事になる。

ふと月明かりを考えた。

太陽の光は、およそ8分くらいの時間をかけて地球に届く。つまり俺らが見ている太陽というのは、8分前の太陽という事になる。

 

月は光を浴びて黄色く輝く。8分前の自分は何をやっていたか。8分前は、トラクターのライトを盛大につけて光に輝く木を撮っていた頃だ。

ライトに照らされて天の川は消えていた。

椅子に座って天の川を見ながら、フランクオーシャンのNikeを聴いた。気だるいメロディーからアコギの音色が回転し始めて、フランクオーシャンは言う。

 

 

俺達は先に未来を見る。今を生きる。そうしたら昨夜さえ前世に見えてくる。

 

17曲目のラストナンバーがfutura freeという曲で、巻き戻してくれという声と共に一曲目に戻る。

 

しばらく聞いていたら、いつの間にか寝ていた。

西の空を見ると、火星はとうに消えていた。

あちら側とこちら側の世界。フランクオーシャンの曲を聴きながら、自宅に戻った。

 

夢の中で夢を見る。明かりを照らした居間でジークフリードが流れた。この居間の壁を挟んであちら側では天の川が流れている。

外側の永遠とこちら側の一瞬。折り重なったストーリーの中間地点で、眠りにつき、夢を見る。

 

 

 


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