子供と午前中はなるべく外で遊ぶ事にしている。
2歳の次男坊はクタクタになって昼間によく寝てくれるからだ。そうなると15時くらいに目を覚まして夕食後、21時には就寝できる。
子供と遊びながら写真を撮るはなかなかキツい。美しく伸びた木の影を撮りたくともそうはいかない。
長男は雪壁を登り、向こうへと歩きはじめた。どこへ行くんだ、と聞いても返事はなかった。次男坊が長男に続きたがって雪壁を登り始めたが、登る事が出来ずに大泣きし始めた。
空に流れる雲がとても良かった。雪原を歩く子供がとても絵になっていた。次男坊を抱きながらゆっくりとスマホで撮影した。
その後、祖母が飴を持ってきてくれてご満悦にそれを頬張る。
次男坊も泣くのをケロッとやめて飴を要求した。
その後、散歩をした。いい空模様だった。完璧だと思った。
写真を撮る。まだ道のはじを歩いてるから構図が良くない。
真ん中を歩いてるから構図は良いが、下を向いている。
子供達は雪にまみれ、それから1時間また遊んだ。次男坊は運悪く16時まで起きていてそれから寝た。18時に起きて、この様子だと深夜まで寝むくならなくなり、こちらが疲れてしまう。
20時くらいに外に出て散歩をした。懐中電灯は持たず、月明かりのみで静寂の中を歩いた。雪が音を吸収するから物音ひとつしない中をみんなで歩いた。
笑い声がこだまする。雪原が月明かりで輝き、銀世界になる。
暖かく柔らかい光が、心の底までしみる様な気がした。
一瞬、時間が止まったような感覚をおぼえた。とても気分が良かった。
その日、皆で寝たのは21時30分くらいだった。最後に見たのは窓からこぼれる月明かりだったような気がする。