写真、自然、音楽、科学、が趣味

生活の風景

音楽、写真、日常を切り取る感じで。

203.静かな世界

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雪が急速に溶けてついに裏の山道も除雪をするようになった。ここからはあっという間に春の準備が始まる。

 

子供が学校に行くのを見送ってから、さあ除雪だと除雪を始める。見ての通り、勘だけが頼りにここに道があったはずと除雪をしてます。この横には下水路があってここにタイヤがハマると抜け出す事はなかなか出来ません。

 

 

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こうやって除雪してもまだ地面との雪は30センチはある。トラクターは馬力/パワーがあるので抜け出せるけど、反対に言えばとても重たいのでハマると本当に抜け出すことが困難になり、ぬかった場合はパワーショベルなどの重機に来てもらわなきゃ行けないので、それはそれで大変です。

 

この地面から厚さ30センチが大事で、除雪して地面に当たると石も飛んでいき、これが最も機械の故障につながるので、だいたいこの30センチの雪を残す事が大事なのです。

 

しかしこの30センチよりも50センチくらいの雪が残ると、もしトラクターの重みでズンと沈んで抜け出せなくなると一貫の終わりで、ここが集中力がいるところです。

 

 

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こうやって除雪をしないと雪が全てとけると水分で道が崩れる原因になるのでやります。これが春一番にやる仕事です。

 

 

 

 

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夜、月が地の向こうに沈み、空が暗くなって星が輝き始めてから、写真を撮る。木の裏側にはオリオン座があったからもっと角度を変えて撮ろうと迷った。

 

ただ南南西の方角の星がどんな動きをするのか久しぶりに撮りたいという気持ちが勝り、その場でスタートレイルの接点をする。

 

 

 

 

 

 


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もっと遠くから撮れば良かったなと思いながら、澄んだ空気を吸った。もうすぐでオリオン座ともお別れだ。

 

静かな世界に耳を澄ませると、プチプチと雪が溶けている音が聞こえる。そして50メートル離れた川からは、雪水がけたたましく流れる音が聞こえる。

 

全ては止まる事なくうごめいている。

それを実感する季節だ。