3日前は酷い豪雨になった。下水道が土で埋まって雨水が道路をまたいだ。
白いのは冬に食べさせる牧草だが、雨で確実に食べられなくなった。
かなり大規模で被害が出ている。自分の家も牛舎が水に浸かった。朝5時に牛舎に行って水浸しの通路を歩くとなんとも脱力感に襲われた。
自然の力には抗えないのはわかっていても、それまでの努力がたった半日の雨で無にかえってしまうというのは、わかっていても精神的なダメージがある。まだ自分はいいが、農作物が全てやられたというの家はかなり多い。残念に思う。
夜の7時過ぎになって天気も落ち着き、バラが咲いてる事に気づいた。風に吹かれてうまく撮れなかったが、それでも良かった。
次の日は夏休みも終わりだし、ようやく泥なども掻き出したのでちょっと気分転換したくなりカフェに行った。なんだか家族で落ち着いてたわいもなく過ごせる事が幸せに感じた。
仕事をして次男坊が先日寝てしまったので余りの花火をした。しかしどちらかといえば花火よりも光る腕輪をつけて手を回すと写真では下のようになる事がわかり、撮影大会になった。
率直に言ってカメラを持ったら誰もがやるような事であるから特別な感覚もないが、妻も子供も喜んでやっているのでこちらも和み撮影を楽しんだ。
皆が寝静まった後に写真を撮る。そして少し星空の下を歩いた。
頭上に瞬く星。恒星は今の段階ですおよそ2000億ほどある。もっと増えるだろう。近い恒星でオリオン座だ。光の速度でおよそ4年かかる。光の速度に近づければ質量は無限大になるので、到底辿り着く事はできない。
それぞれが軌道の中で動くが、交わる事はなく確認出来ることもない。砂漠の砂を一粒一粒頭上から眺めてるようなものだ。
向こうから手を振られても、その一粒を確認する事は難しい。そして闇の向こうで声をかけられても、姿がわからないのに応える事はできないだろう。
この宇宙は孤立して、また孤独なのだ。それぞれが。
しかしそれは俺にとってたいした問題ではない。チャイルディッシュガンビーノのsoberという曲をヘッドフォンで繰り返し聞いた。
最後にバラを撮影して今日を終えた。