写真、自然、音楽、科学、が趣味

生活の風景

音楽、写真、日常を切り取る感じで。

243. 冬の道 pt.1


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一月に写真を撮りにドライブした。あてもなく走りながら、やはり日本海側のかつての道、つまり今は使われてない廃道の写真を撮りに行く事にした。

 

 


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窓あきといえばいいのか、トンネルの片方が窓のようにあいてるところから氷柱/ツララが垂れ下がっているの写真を撮る。暖かいと氷柱は落ちるので、こういう写真を撮るのも感覚が必要だ。

 

氷柱が出来立ての時ならそんなに大きくないので撮り甲斐がないし、どのくらいの氷柱になっているか、ある程度予測して行く。写真を撮り終えて、廃道の道に辿り着いた。

ここでかつて歩きながら写真を撮っていると、海の向こうでイルカが泳いでいたのを憶えている。その時の記事がこちらだ。

 

https://moonpix.hatenablog.jp/entry/2021/01/09/154152

 

 

https://moonpix.hatenablog.jp/entry/2021/01/10/214247
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またイルカに会えないだろうかと望遠レンズも携えて歩き出した。

 


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この歩いた足跡は、おそらく釣り人だろう。雪国は寒いが、このように雪を歩いた跡は残り、それだけでも絵になる。この日も廃道を歩くと思った時は足跡をどうやって撮るか、考えながら来た。

 

 

 


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風はすさんでいて、風景も灰色のように殺風景ではある。しかし同時に海に落ちる太陽の光がとても美しく、その殺伐とした風景とあいなってとても絵になる。不思議だが果てに来た気分になるし、時折ここに訪れたくなる。

 

 

 

 


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2キロくらい歩いて海を見ると、雲の切れ間から陽が落ちていた。とても美しくて写真を撮る。

氷柱の写真を撮り、また歩き始めた。

 


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海の波の音を聞きながら歩いていると、不意に人の気配を感じた。後ろを振り返ると、向こうの方で人が歩いているのが見えた。上の写真右の方に人が写っているのが見える。

 

正直、驚いた。釣り人ならまだしも、杖をついた高齢者とおぼしき人だった。今まで何度も来ているが、この道を散歩する人など見た事がない。ましてや廃道の付近には家はなく、住んでいる人もいない。

ましてや高齢者だ。ただこの付近の地理に明るい人間である事は間違いないだろう。それでなければここを歩く事はないと断言できる。

廃道を何かの思いがあって歩いている可能性がある。正直、こんなところを歩いている俺自身も珍しい人間である事は間違いないし、廃道とこの殺伐とした雰囲気の中で、どう思われても仕方ない。どうすべきか戸惑った。

老人が思いを募らせて歩く廃道。これほど興味をそそる話はない。だが場所が場所だ。

 

恐れられても仕方ない。ましてや思いを募らせて歩く人をバシャバシャ撮っていいものか。

 


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荒んだ風が吹き荒らし、波の音は悲鳴をあげてる中を太陽は温かく海を照らしていた。

 

果ての地を老人は杖をつきながら歩いてきた。