写真、自然、音楽、科学、が趣味

生活の風景

音楽、写真、日常を切り取る感じで。

91. 月明かり 写真

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部品をつけてトラクターのエンジンがかかった時は、座席に倒れこんだ。ようやく修理が終わった。クタクタに疲れた身体を起き上がらすことに、しばらくの時間が必要だった。風は勢いよく吹きさらして、笹が頭を振っていた。

 

やけに木の枝が不気味に見えて、死をイメージさせるような存在に見えた。

 


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カメラを構えて撮影する。風のおかげでどうしても木もブレてしまうが、かまわず撮影した。

 

 

 


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曇っていて月は見えなかった。見えるまで待とうと思ったけど、寒くて仕方なかった。

ラクターを運転しながら、月が見えないか覗いた。その時、月が撮影したいのではなく、月の光を感じたいのだ、という事に気づいた。

朝から曇っていて光を浴びてなく、そして汚れに汚れてようやく仕事が終わったが、どことなく救いがないような気がしていたからだ。

 

 

たとえ砂でできていて死んだ惑星といえど、その光は柔らかくてそして静かだ。ただ黙って見ていてくれる。

 

孤立している心に、なにかが届く。だが、その姿は見えなかった。

 

 

玄関のドアを開けた。暖かい空気と雰囲気を感じ、ようやく長い1日が終わろうとしている事を実感した。

 

冷えきった心にぬくもりが流れこむ。ありがたい。

 

 

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先程、遅めの夕食をとっている最中に、月が見えた。急いで外に出てカメラを構えて3枚ほど撮った。

 

すぐに雲に覆いかぶされ見えなくなったが、それでも窮屈そうではあったが、光はにじんで見えた。

 

あの姿で、その姿勢でいいのだろうと思いながら、家に戻った。