昨日は一日中写真を撮っていた。満足いく写真は撮れたとは言い難いがw、それでも有意義に過ごせた。仕事終わりの19時半。今年に入って曇っていて星空が撮れない日々が続いた。オリオンの輝く姿を見て、急いで家に帰ってカメラを取りに行った。
ちょうだヘッドフォンで音楽を聴いていて、toolというバンドのpuneumaを聴きながら撮影をした。刻々と曇っていく夜空にオリオンが消されていく。
だが消えていく星々とは裏腹にpuneumaという曲は、クライマックスにいくにつれ、盛り上がっていく。それが劇的で美しくて。
朝の5時半、気温はマイナス4度。今年に入ってからマイナス10℃くらいだったので、寒い中でも暖かく感じた。
畜舎の小さな小屋のドアを開けると大きな氷柱ができていた。
流れ作業の最中ではロクに撮影は出来ず、数枚撮って、あとは太陽が顔を出した時に何枚か撮れればと思った。
陽の光を浴びた途端に氷柱はバラバラと崩れていった。仕事をしながら逐一見ていたが、いかんせん撮影できる状態ではない。それでもなんとか撮れたが、やはり写真で撮るよりも現実の方が数倍美しく感じた。
だがその時間もほんの数分だ。陽の光で輝いた氷柱も瞬く間に色褪せて、崩れていく。
そしてそれを見届ける事なく、仕事に戻る。少し罪悪感をおぼえた。大切な瞬間をいつも逃してる気がした。
せめてtoolの曲を聞こうと、puneumaをヘッドフォンから流した。
氷柱はやがて水になり、やがて海にでて蒸発して雲になり雨や雪になる。大いなる循環が、歴史を股にかけて回っている。
puneumaのメロディーがビートがそれに呼応して旋回しながら高みへと昇っていく。
日常の風景は変わらず静かだが、劇的だ。