散歩がてら、途中で休憩してみかんをあげた。子供達は無言で次々とみかんを口に頬張る。カメラの角度を少し変える。
陽の光がまっすぐに伸びて、子供の間を突き抜けた。
音速、マッハで飛ぶ戦闘機と普通に歩いてる人では、戦闘機に乗ってる人の方が時間はゆるやかになる。
では光速ではどうなるか。光の速さになると時間という概念はなくなり、時間は止まる。ビックバンで起きた光も一瞬で届く事になる。
光がまっすぐに伸びたのを見た時、その人はまた戻ってきたと感じた。その輝かしさはそのままに。
日々を暮らして、肉体での時間を使い果たして、それでも宇宙を越えて、その子供達の元に光を降り注いで。
ゆっくりと時間が流れ、それを感じながら写真を撮った。