朝の4時半から仕事をし始めた。牧草の収穫作業があるので、1時間ほど早めての作業開始。かなりの面積を刈ったので夜遅くまでかかる。
10時から牧草作業にかかる。作業をしてると風景がとても絵になるので中断して5分ほど撮影した。
iPhoneで撮影していて画面が光ってなかなかうまく撮影できてるかわからなかった。大地と空、風景に色々写りこんでいなく、余白があるのでモノクロで撮影した。余白がある風景はモノクロで撮影するのが好みだ。
北海道の冬はモノクロ風景が広がる。雪が降る曇り空、大地には雪、色がない世界が支配してそこは白黒の世界だ。昔からその景色を見てきたので、何か夏でもそのような風景を折り重ねて見てしまうクセがある。
牧草作業が終わり、これを冬に食べさせるのでパックにする。ロールにした牧草を運び、パックし始めたのは22時。
もう疲れて眠気に襲われた。動く気力もなくなりつつある。
4TLRことフォーテットのライヴ音源を流した。心地よいアンビエントミュージックがトラクターの車内に流れて目をつぶり、陶酔する。疲れた身体に音が染み込んでくる。
もう一息だと身体を起こして作業に取りかかる。
深夜の1時を過ぎて作業をやめた。もう限界だった。それでも出来ることはやった。残りは今日に持ち越しだ。
筒状のSonyのスピーカーを取り出して音楽を流しながら写真を撮った。
天の川が美しく流れていた。
ふと気になって東側の空を見ると、スバルとオリオン座が登り始めていた。冬の星座が駆け上がってきている。
その季節は、もうそこに来ている。
トラックの荷台に寝そべって天の川を見た。
oneohtrixpointneverの曲をかけた。
粒状の音が周辺に広がった。それは星々が謳うかのように聴こえる。
でもその星々はその恒星同士はお互い何光年と離れていて、出会うわけでもないし、謳うわけもない。
誰一人いないその広大な草地で、ただ一人。
目をつぶり音に浸った。音を辿って、始まる前の世界で心地よく浮かんでいる気分になる。
ただ疲れてしまっている。出会うわけもなくお互い届く事もない。その星々は孤独で共鳴しあっている。
トラックの荷台でうずくまり、しばらく泥のように眠った。