ヘッドフォンをつけてSZAのgood days という曲を繰り返し聞いた。好きな曲は何度も繰り返し聴いて身体の一部になる感覚になるまでに聴き込むクセがある。
ギターの爽やかな音色がとても駆け抜けていって、とても心地よい曲だ。そしてフランクオーシャンが歌っているバージョンもとても素晴らしくて気に入っている。
https://open.spotify.com/track/22h51F5QkcP6FysQ6G5oS7?si=t1dZSnxYQ3-EiDnVEbH-xg
朝日の光が雪原を照らした。ここから15分間、雪原はオレンジ色に染まる。影が伸びていき朝が始まるのを実感する。写真を撮りたい衝動を抑えつつ、仕事をしながらその光景を見る。ギターの音色と風景のシンクロ具合が素晴らしくてこの光景を感じるだけでも幸せなのだろうと、落としどころを見つける。
仕事終わりに少し雪原を散歩した。
どうやって影を撮るべきか、悩みながらiPhoneで撮影した。どうにもこうにも満足できる写真が撮れない。何かが足りない。
でこぼこの雪原に映る影は波のような形状をしていてとても美しくまた生きてるようにも見えた。どうやって撮ろうか試行錯誤してると、風の音と木のきしむ音が聞こえてきた。
そのあとに川の流れる音が聞こえてきて、その次におそらくキツツキの鳴き声が聞こえてきた。
iPhoneをおろしてポケットに入れてそのまま座って、風を感じた。
木と木の間から太陽の光がのびて、風もそこから吹いている錯覚を覚えた。
およそ15分間歩いて帰ろうとする。一瞬、暗くなったのでさらにを見上げると雲が流れていた。
朝の終わりを感じつつ、またSZAのgood days を聴き始めた。
良い日、いつも良い日だと信じていたい/こころでそう思っている/世界が終わる前に心を解き放つ、、、
淡いサイケデリアの音に、多幸感を感じつつ、目の前で消えていく影の写真を撮った。
目の前で消えてゆく影がとても美しく見えた。
それは雪の結晶に染みこんでいくかのように消えていった。
ギターの爽やかな音色が駆け抜けて行く。
それはとても印象的な一瞬だった。